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ロボット支援腹腔鏡下腎部分切除術(RAPN)
ロボット支援腹腔鏡下膀胱全摘除術+腔内尿路変向術
ロボット支援前立腺全摘術(RARP)

ロボット支援腹腔鏡下腎部分切除術(RAPN)

ロボット支援腹腔鏡下腎部分切除術とは


ダビンチXiシステム

  • 1) 腎腫瘍の患者様に対する手術です。腎臓の正常部分を維持しながら腫瘍を切除するもので、腫瘍が小さい場合や反対側の腎機能が低下している方が対象となります。開腹手術に比して、傷が小さく痛みが軽度で、手術後の回復が早い、手術中の出血量が少ないなどの利点があります。
  • 2) 術後の回復が早い:だいたいの人が手術翌日に自力で歩くことができますが、再出血予防として数日間は安静を保って頂きます。しかし、手術翌日に食事や流動物をとることができます。
  • 3) 出血量が少ない:腹腔鏡手術の難点である出血量について改善が得られることが知られています。この手術法では他人の血液を必要とする輸血の確率は5%未満とされています。 ただし、「腹腔鏡下腎部分切除術」にも欠点があります。癒着がある症例や腫瘍が大きい場合には従来の開放手術の方が安全です。また術後の再出血や尿溢流がおこる割合も従来の手術と「腹腔鏡下腎部分切除術」では大差がないとされています。最も大切な腎腫瘍のコントロール(治癒の成績)に関しては、長い期間の成績が出ていませんので、確定的ではありませんが、これも大差ないと考えられています。


手術治療の目的

腎部分切除術は限局性腎腫瘍に対する有効性が確立された治療方法の1つです。腫瘍が小さく完全に治癒できると判断された場合や反対側の腎機能低下があり可能なかぎり腎機能の温存を図りたい場合に行われます。保険適応となっている手術法には、開放的、腹腔鏡下でしたが、2016年4月よりロボット支援下腹腔鏡下腎部分切除術が保険適用となりました。今回施行する手術ロボット・ダビンチを用いたロボット支援腹腔鏡下腎部分切除術は従来の腹腔鏡下手術における腫瘍根治性と腎機能温存の精度を向上し、安全性を高めています。


本手術の手順・注意点

  • 1) 腹部にポートを設置(切開穴は8-12mmで、全部で4-5カ所)
  • 2) 設置したポートや鉗子に手術ロボット・ダビンチを装着(ドッキング)
  • 3) 腎臓周囲を剥離し、エコーを用いて腫瘍を同定
  • 4) 腎動脈および腎静脈を剥離し鉗子を用いて血流を一時遮断
  • 5) 腫瘍を切除
  • 6) 開放された腎盂の縫合や血管の縫合止血
  • 7) 血流再開による止血の確認
  • 8) 予め留置してある尿管カテーテルからの尿溢流確認
  • 9) 切除した腫瘍は専用の袋に入れポート(創延長の可能性あり)より摘出
  • 10) ドレーンを留置し閉創
  • 11) 手術時間は概ね約2-5時間を予定しています。


当科における実績

当科では全国に先駆けて2010年より我が国で初めてロボット支援下腹腔鏡下腎部分切除術を開始し、現在までの施行手術実績は100例以上になります。また、腹腔鏡下腎摘除術を術者として20例以上施行した医師が5名常勤しており、腹腔鏡手術技術認定を取得している医師は4名在籍しています。2016年より健康保険が適応されております。

ロボット支援下腹腔鏡下腎部分切除術の手術実績
2010年 4例
2011年 3例
2012年 4例
2013年 16例
2014年 22例
2015年 26例
2016年9月まで 26例

開腹移行や(術中合併症による)全摘除術への移行はありません。


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