教室沿革
藤田医科大学腎泌尿器外科学教室(当時:名古屋保健衛生大学泌尿器科学教室)は1972年(昭和47年)、慶應義塾大学泌尿器科学教室出身の名出頼男教授を初代教授として設立されました。発足以来、特に臨床面において東海地区を代表する泌尿器科学教室となっております。名出先生は感染症および化学療法の分野において目覚しい成果をあげました。1990年には星長清隆先生が都立清瀬小児病院(当時)より本学へ移籍され、腎臓移植、小児泌尿器科疾患の分野を発展させるとともに、献腎移植症例の増加、診療および研究レベルの向上に貢献しました。2000年より星長先生が第二代教授に就任され、更なる腎臓移植の増進が行われ国内随一の献腎提供数を誇る施設となりました。献腎移植の治療成績(腎生着率)も世界のトップクラスを誇り、心停止ドナーからの献腎移植では米国移植学会など海外からも注目されております。星長先生は2009年より病院長となり、日本泌尿器科学会並びに日本移植学会の理事として臓器移植法の改正(2010年)にも大きな役割を果たしました。また、2009年より東海地区では初となるダビンチによるロボット支援手術(前立腺癌)を開始し、2024年3月までに3000例以上を施行しております。2014年4月に星長先生は藤田保健衛生大学 学長となり、11月より白木良一先生が第三代主任教授に就任しました。これまでロボット支援手術や腹腔鏡手術といった低侵襲手術をはじめ、悪性腫瘍、腎臓移植、尿路感染症、排尿障害、小児・女性泌尿器科疾患等を中心に診療・研究の体制が構築されております。