研究者は、動物の靴独活や犠牲について自己評価し、実験により予想される成果と比較し、Cost-Bebefitの点から実験の正当性を明確にすべきである。実験計画は、機関が定める指針等に基づき動物実験委員会において実験の科学的および倫理的妥当性が審査される。
米国では、1986年にSCAW(Scientist Center for Animal)が動物実験の倫理カテゴリーを示し、動物の苦痛の程度を推測する参考資料として、委員会での審査あるいは研究者自身の自己評価に利用する事を推奨している。わが国でも、このカテゴリーを参考にそれぞれの委員会で同様なものを取り決め、特に苦痛度の高い実験処置には研究や実験処置の必要性、代替法の有無、最近の研究動向、苦痛軽減の上での改善法などについて充分な説明責任を課し、重要な審議を進める機関が多くなっている。
SCAWの倫理カテゴリー
A 動物個体を用いない実験や無脊椎動物を用いる実験
B 脊椎動物を用い、ほとんど不快感のない処置
C 脊椎動物を用い、軽微なストレスや短時間持続する痛みを伴う処置
D 脊椎動物を用い、回復不能な重度のストレスや痛みを伴う処置
・・・この処置を行う場合、苦痛軽減の方法や代替法の有無について再検討するべきである
E 無麻酔の動物に対し、許容限度を超える痛みを与える処置
・・・基本的にEの処置は認められない
動物実験計画書用苦痛カテゴリー(2021)
カテゴリー表1

カテゴリー表2