Home = 藤田保健衛生大学 麻酔・周術期管理医学講座
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藤田保健衛生大学医学部麻酔・周術期管理医学講座(旧麻酔学講座)は1973年に産声を上げて以来、40年近くの歴史を刻んでいます。 初代新井豊久教授から長谷川有教授・三宅聰行教授・竹田清と教授の顔ぶれは変遷してきましたが、一貫して、安全で安楽な周術期管理を目指して教室は運営されてきました。 |
手術麻酔においては @「麻酔はうまくいって当たり前」、「麻酔にファインプレイは要らない」、 A「手術は痛くない」をモットーとし、安全かつ安楽な周術期が過ごせるように努力を重ねています。 @を遂行するためには、的確な術前評価・外科医とのコミュニケーション・予測される事態に対する準備・術後管理体制などが必須となります。「当たり前」が最も困難であることを自覚する毎日ですが、麻酔の質の向上のためには避けて通れない点だと思います。四半世紀前には、「手術をしたのだから痛くて当たり前」、「辛抱が美徳」などと言われてきましたが、現在は180度逆転し、Aを提供することが麻酔科医の腕の見せ所となっています。 麻酔科医の懐刀である硬膜外鎮痛法に加えて、静脈内鎮痛法やエコーガイド下神経ブロック鎮痛法を駆使して、痛くない手術を目指しています。 麻酔科ペインクリニック外来では、痛み治療と術前診察を行っています。 難治性疼痛には藤田保健衛生大学医学部麻酔・疼痛制御学講座の洪淳憲准教授(藤田保健衛生大学坂文種報徳会病院)の診察を仰ぎ、若手医師の教育にも尽力頂いています。 研究面では、術後硬膜外鎮痛と麻薬感受性、精神科電気痙攣療法の麻酔法の検討、脊髄モニタリング下手術の麻酔法の検討・肝静脈酸素飽和度モニタリング、非侵襲的モニタリング法の開発などを行っています。臨床の傍ら、大学院生が研究に励んでいますが、術後鎮痛を始めとしテーラーメイド医療遂行の一助になる結果が得られています。 教育の原点は「辻説法」だと考えています。 臨床の現場を通して、リアルタイムの病態分析と治療」を行うことにより、教科書では得られない知識の習得ができると考えています。まさに「百聞は一見にしかず」、手術室責任当番医と担当指導医のダブルチェックは手術室内の安全にも繋がっています。 国際活動として、日本口唇口蓋裂協会のベトナム医療支援には毎年参加をしています。 山田守正講師、大上沙央理助教など歯科麻酔の専門家が年末の休暇を返上し、医療活動を行っています。OGであるNセントラルクリニックの広瀬紀子院長は功績が評価され勲章を頂きました。 学会参加や福利厚生も大原義隆講師・医局長の陣頭指揮で充実しています。夏キャンプ(学会発表の予演会・海水浴・魚釣り)、秋キャンプ(学会報告・温泉)に加え、研修医の慰労会など、楽しいことも盛りだくさんです。 最後にひと言、笑いの絶えない医局に「この指集れ!」。 |