2001藤田夏期リハビリセミナー

2001.8.8-8.10セミナーが行われました。総勢11名の参加を得て、盛大な会となりました。

1日目は、藤田保健衛生大学医学部リハビリテーション医学講座(豊明)で学びました。リハビリの基本、入院患者回診、大学の他科の患者の特性紹介、トレッドミル歩行などの研究紹介、療法士の仕事の見学、医師・療法士全体のカンファレンス参加、と盛りだくさんでした。その後、リハビリ医師の実態を知るため、懇親会に向かいました。

2日目は、七栗サナトリウムリハビリテーションセンターに移動しました。患者診察、これはポリクリも始まったばかりの参加者にはなかなか刺激的でかつ難しかったようです。昼から嚥下障害患者の実際の食事・治療風景を観察し、午後には嚥下造影、嚥下訓練に立ち会いました。

リハビリの基礎として重要な運動学習について知るために、実験もしました。1から15の数字の打ってある直線上を動く球が12まで来たら手を上げる実験です。球は意地悪く11で止まったりします。皆で騒ぎながら被検者をしました。後で集計すると、130msecより前に球が止まればかなりな確率で手を上げないで済みましたが、その後では意志に反して勝手に手が上がってしまうことが多かったです。歯科の講義もあり、障害者の口の中の不衛生さを身にしみてもらいました。才藤教授から、研究の大切さが熱く語られました。

3日目は、装具の体験実習をして、自分で半日装具をつけたまま暮らしました。さらに運動学の体験として、バイオデックスを使った関節角度の違いによる筋力の変化を試しました。午後には診察の一環として、広い廊下を歩いている患者さんの観察を質疑応答として行いました。

全体を通じ、過密スケジュールであったとは思います。それでもリハビリを初体験する学生諸君は、楽しそうに動き回ってくれました。ぜひ、この経験を生かし、リハビリのわかる医師になってください。

参加する機会を逃した皆様へ。次は皆様の番です。来年を楽しみにしていて下さい。

2001.8.15 Shigeru Sonoda