症例18.熱帯熱マラリア

剖検時血液塗抹(Giemsa)

#79-47、60歳男性、発熱、黄疸、意識障害

 

Giemsa ×200

 

Giemsa ×500

 

Giemsa ×500

 

 
1) 多数の赤血球に輪状体ring formの形態をとる熱帯熱マラリア原虫が観察できる。しばしば、1個の赤血球内に複数の輪状体を認めうる。このような濃厚感染は熱帯熱マラリア以外では決して経験されない。三日熱マラリアと異なり、感染赤血球は腫大せず、シュフネル斑点もみられない。
2) 剖検時塗抹標本であるためか、マラリア色素を貪食する好中球・マクロファージ(矢印)や分裂体(矢頭)を保有する単核細胞が少数、末梢血に出現している(熱帯熱マラリアでは、通常、アメーバ体や分裂体は末梢血には出現しない)。
3) 脳マラリア(悪性マラリア)が本例の死因だった。